喘息児サマーキャンプ




長野県上田市にある鹿教湯温泉で、台東保健所が主催する転地療養事業/第35回喘息児サマーキャンプが行なわれました。このキャンプには第9回目から携わっていますので、今年で26年目のキャンプとなりました。毎年、計画策定段階からお手伝いをしています。

初日は、千葉西病院小児科の医師/宮川政昭先生から「喘息って、どんな病気なのか?」
「どんな原因で発作が起こるのか?」など基本的な知識について、わかりやすい講義が行なわれました。




続いて、百目鬼麻衣子保健師から、腹式呼吸について全体指導が行われました。





2日目には、宿舎の隣にある温泉プールで、水中運動や"妖怪タコベー"という楽しい腹式呼吸練習を行ないました。





併設されているクアハウスは、日本のクアハウス発祥の地だとか・・・
リラックスタイムも、たっぷり楽しみました。




3日目のメインプログラムは、ハイキング。急な坂道が続くコースでしたが、運動誘発生発作が起きないようにするための歩き方を知ってもらい、実践しながら歩きました。


   



そして、最後の夜は・・・キャンドルタイム。
闇と光の幻想的な空間を演出して、心を開いて語りあいました。




私も、アンドロメダ星雲からやってきた"火の神"に扮して、それぞれのグループに"愛の火"
"希望の火" "友情の火" "真実の火" "夢の火"を授けました。


  


最終日には、それまで子供たちが自主的に「喘息」について学んで来たことをマトメあげて
劇やクイズにしてプレゼンする発表会を行ないました。





伝統的にこのキャンプは、1人ひとりの子供の"心"にスポットを当て、そこからキャンプ全体をデザインするという温かいキャンプですが、今年も思いやりとホスピタリティに満ちあふれた充実したキャンプを実施することが出来ました。


[サマーキャンプの目的]

◆自己概念をプラスの自己イメージに転換させ、やれば出来る自分を発見させる

◆親や家族から離れ、自分の生活習慣を見直す

◆喘息について、どのような病気なのか? どうしたら効果的に治療・克服できるか?
 どんなライフスタイルが大切なのか? 自ら進んで学んでもらう

喘息とサヨナラするためのライフスタイルを経験させ、きっかけづくりにさせる
 ・野外活動を経験し運動する爽快感を味わわせる
 ・集団生活を通じて、他人から学ぶ
 ・サヨナラするための3本柱−環境整備、適切な運動、良い治療について知る
 

※写真は、個人が特定できないように配慮し加工してあります。

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