2010.04.29 Thursday
シーサイド・プロジェクト
稲毛〜検見川〜幕張へと続く
千葉市の砂浜・・・
私たちの住んでいる地域にある
この海は、みんなの素晴らしい財産です。
「子供にも、おとなにも
もっともっと、有効に活用して欲しい」
「多くの方々に
もっと親しんでもらえるような海岸にしたい」
と考える色んな団体が集まって
結成している『シーサイド・プロジェクト』(仮称)
私も最近、この組織に関わり始めました。
今年、稲毛ヨットハーバーを舞台に
行われる「千葉国体・セーリング競技」に向けて
一般市民のみなさんに
ヨットというスポーツについてご紹介し
レースの観戦の仕方などを
知ってもらうためのイベントを
今日の午前中、開催しました。
セーリング連盟の方から講演をして頂いた後
実際に、ハーバー内で
FJ級、470級のディンギーを見たり
クルーザーを見学したりと
ヨットの世界を覗いてもらいました。
♪ヤシの木おじさん♪
学生時代の友人が以前、転勤で
ハワイに住んでいました。
ストレスの溜まる仕事を終えて
夕方、ビーチに立寄り・・・
ヤシの葉影で
広い海を眺めながら一服するのが
毎日の楽しみだとメールをくれました。
そのことを彼は「ヤシの木おじさんする」
と表現していました。
素敵なシーンをまねて
私も、夏の夕暮れ時に
稲毛の砂浜の波打ち際に座って
時々、焼き鳥などをつまみながら
缶ビールを飲みます。
ある人に「ヤシの木おじさんしている」
と言ったところ
「それは、松の木おじさんだね!」
と笑われてしまいました。
実際のところ、私たちのビーチには
「ヤシの木おじさん」
「松の木おじさん」する木陰が、一つもないのです。
残念なことです。
みんなが、のんびりと
ゆったりと・・・
海を眺めながら、くつろげる空間が
必要だと思います。
現実は
机の上だけで、ものを考える人によって
海岸のデザインと使い方が決まり
海を知らない頭脳によって
様々な規則が作られ
運営されています。
その状況は、あまりに"管理"
され過ぎているように思えてなりません。
海は、みんなのものですよね。
♪私の夢♪
私が
ずっと思い描いている"夢"があります。
オーストラリアやニュージーランドでは
サーフライフセイビングが盛んです。
ニュージーランドに
約200のビーチがありますが
それぞれのビーチは
それぞれの街の人々によって運営されています。
(夏の休暇が2ヶ月くらいあるので
ビジネスマンでも資格を持っている人達が
地元の海で、ライフガードをしています)
具体的には、それぞれの街に
サーフライフセイビングクラブがあり
自分たちのビーチで、救助隊活動をしています。
そこでは、街の銀行や企業等がスポンサーとなり
レスキューボード、ゴムボート、モーターボート
ヘリコプター等の必要な救助機材を寄付します。
クラブハウスやプールもあり、子供たちは
それぞれのサーフライフセイビングクラブで
水泳を習います。
水泳といっても
日本のように競泳4種目だけではありません。
サーフライフセイビングそのものが
スポーツになっています。
200の各地クラブで競い合う大会は
都市対抗であり、実業団対抗であり
国体であり
ナショナルチャンピオンシップでもあります。
潮の流れや風向きを計算して
泳いで沖のブイを回ってきたり
レスキューボード等で回ってきたりする
競技が行われます。
つまり、波の起き方を見て
沖へのリップカレントを見つけ
その流れに乗って、沖へ出ます。
帰りは、当然
波のパワーがあるところを利用して戻ってきます。
スポーツとして
サーフライフセイビングを行うプロセスで
"海や自然"について、常に、体で学びますので
水難事故件数が少ないのが当然ですよね。
日本では、1年間に
1100人以上の方が亡くなっていますが
オーストラリアやニュージーランドでは
年間で数名、1桁です。
稲毛〜幕張にかけてのビーチを
既成の枠を超え
多くの人に
サーフライフセイビングを学んでもらえる
メッカにもしたいですし
地元のライフセーバーを養成する"学校"を作り
子供たちにも、サーフライフセイビングを通じて
自分の生命を自分で守るための「知識」と
「技術」と「人生観」を体得してもらいたいものです。